忍者ブログ
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

詩誌空想第一号が刊行されまして、
古月様の意向の下この度「詩誌 空想」のホームページが
出来ましたそうなのでご報告致します。

投稿掲示板がございますので、
誰しもお好きな自身の作品をお寄せ下さいとのこと。
詩誌の刊行の際に御声を掛けられるきっかけになるかも
しれません。

リンクは下記のバナーから、
もしくは、古月様のサイトからどうぞ。





PR

いつや今かと息を吐う

きみ様の迎合に雨の差し支え成らぬ事を願う

「そちらまで傘差してゆけますでしょうか。」

送り人の心雪溶けぬ様

温もれば、止むか解らぬ豪雨でしょう

などかしんしん積もるる内に、
そとは雨ども、送り人は雪で在れ。

解けて濡れにな為りそ。

ゆく人差す傘守れ護れよいついつまでも

もう其の肩冷える事のみ無き様に
もう其の心地淋し暮れる事無き様に

雲のうへは天高く のち久遠の晴れと聞こえます。

其まで最期の辛抱に、
きみ様優しく連れ沿わしゃんせ。


「そろそろ、祖父と祖母に遭えますでしょうか。」



.

あなたが あのときなにをいってわたしをおどろかせ

けいしあいすることのねんをおぼえたのか


わたしにはなにも(いえ、そぞうならできても)

おもいをだせはしないのです


あのとき わたしがじちょうのようにはなったたわいもないことのはを

あなたがすっとうすいわしをはりつけたあのちいさな

あかいさかなをすくうどうぐのようなてをはんぶんつからして


みずにとけないうちにおきあがらせてくれたあのはんごのようなせりふを

わたしはそぞうならつくれてもあなたのおもいをひきだせはしないのです

あのそれが



川の流れは轟音を呼び
上昇気流によって南方へ下る
私はただ北方の彼方から溢れ出でる源泉を辿り

鴨の如くの水面に絶えず身を任せる

その水面下では流されまいとばたつく足が二本ある

私はただ南方の行着く先の盲目に怯え

北方の中継地点で流転と沈没と浮上を繰り返しては

轟音に全 体面を晒している





おおシンクレール、
愛しき人!


私は貴方の代わりに白虎を抱きくちづけを与える事しか出来ない。


ああシンクレール!


この涸渇に満ち足りた私の唇を一体誰が埋め合わせると云うのだ。


ご帰還をシンクレール!


どうか私のこの峰に抱きし静かなる哀しみに満ちた情熱が紐解かれん事を。


紡ぎしつる貴方への想いが永らう玉の緒の様に絶えぬ事を。


おお私のシンクレール!


白虎を胸に懐く夜の何と寒しい事!お分かりになるだろうかシンクレール!


テシイア・シンクレール!


最も私から遠き人!




それから、彼女はいつもの洗面台で顔を洗う様に


少量の油を両の手の内側に囲い取り


にごわしげな顔に充分に当ててトシャリ、トシャリと覆った後


滴る滴の一ツにマッチを点けた


彼女の頬を覆う、滴の一ツに




尋常なる喉の渇き
口上の乾燥
ふと遮る断末の あの、人間
現を抜かすその沈痛なる面持は
私の瞼を一寸のし、
淡い渇望をまた心の臓物の少し右隣に
佇んでは絡ませてゐる



<< 前のページ 次のページ >>
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
プロフィール
お名前:
ハダリィ
年齢:
223
性別:
女性
誕生日:
1800/06/14
職業:
学徒
自己紹介:
アンバランスな日常を打開する為の世界観。
ただのお遊びと存じて下さいな。
お手紙は下記のメールフォームまで。

リンクはご自由に。


http://nerogero.blog.
shinobi.jp/

捏造ゲノム・小序バランス。
メールフォーム
コメント
[11/22 素人です]
[01/20 ハダリィ]
最新記事
カウン・ト。
カウンター
バーコード
アクセス解析
photo by Helium.
Designed by eternity labyrinth

忍者ブログ [PR]